質問1これまでの美術評論でもっとも印象的なものについてお答えください。
多木浩二『死の鏡』(青土社、2004)
副題に「一枚の写真から考えたこと」とあり、その態度の徹底と思考の明示に強い衝撃を受けました。
質問2これからの美術評論はどのようなものになりうるかをお答えください。
テクストそのものの質と、批評的実践としか呼べないような営為が拮抗している状態を希望していますし、自身もその一部であれればと願っています。
私の狭い観測範囲かもしれませんが、黒嵜想や福尾匠による一連の仕事が素晴らしく、その後継のような仕事が多く現れることを期待します。