展覧会「dao meng 魏双斌×都築透」アーティストトーク

東アジア文化都市2023静岡県 関連プログラム「dao meng 魏双斌×都築透 日中アーティスト交流展」のアーティストトークに登壇します。

魏双斌(ギ ソウヒン)さんは1988年中国 湖北省赤壁市出身。中国地質大学、広島市立大学・大学院(博士号取得)、ハノーバー専科大学で学び、現在は中国と日本の文化や社会現象における様々なギャップや差異を、山水画に着想を得た「立体山水」という独自の手法で表現しています。
作家WEBサイト https://www.weishuangbin.com

都築透(つづきとおる)さんは1987年埼玉生まれで、情報科学芸術大学院大学(IAMAS)を修了。生物に関わる物質や現象から得られる画像などを表現媒体としています。制作以外では尾道市の「ART BASE 百島」などで展覧会の企画にたずさわられてきました。
作家WEBサイト http://tsuzukitoru.net

2人の作家はマクロとミクロという対照的なアプローチを持っていますが、その作品はいずれも現代社会や人間に関する問いかけやメッセージを内包しています。アーティストトークでは、展示されている作品について具体的にお話を伺いながら、それぞれの表現と思想、そして今回のコラボレーションについて、来場者の皆様とともに多角的に理解を深めたいと思います。

なお、会場となる沼津市芹沢光治良記念館は、1970年、海辺の松林の中に開館しました。設計者は菊竹清訓で、時期的には大阪万博のエキスポタワーや海洋博のアクアポリスに近いものですが、比較的小型のこの建物は、モダンでありながら荘厳な雰囲気の建築となっています。

(筆者撮影 2013年11月)

 

[展覧会情報]

東アジア文化都市2023静岡 「dao meng 魏双斌×都築透 日中アーティスト交流展」

2023年11月4日(土)~11月26日(日) 9:00-16:30
休館 月曜日・祝日の翌日

芹沢光治良記念館 市民ギャラリー
沼津市我入道蔓陀ヶ原517-1 大人(高校生以上) 100円 小人50円
※20人以上の団体は2割引 ※沼津市内の小中学生は無料
芹沢光治良記念館 WEBサイト https://www.city.numazu.shizuoka.jp/kurashi/shisetsu/serizawa/index.htm

アーティストトーク
11月18日(土)14:00-
魏 双斌(アーティスト)  都築 透(アーティスト)  山内舞子(美術評論家)

フライヤー(芹沢光治良記念館 WEBサイト内)

著者: (YAMAUCHI Maiko)

キュレーター。1979 年埼玉県生まれ。京都大学大学院文学研究科美学美術史学専修修士課程修了。神奈川県立近代美術館等の勤務を経て、現在はフリーランスで国内外の現代美術、工芸、および美術教育に関する執筆・企画・講演などを行う。近年の主な文章に「「芸術の定義」からの束縛と解放 -フランク・ミルトゲンの表現をめぐって」(ルクセンブルク大使館・遊工房アートスペース 2019 年)、「きわどい遊び -成田和子とその彫刻をめぐって」(『成田和子作品集』ゆいぽうと 2019 年)、「日本の酒器と工芸―その概況と展望」(『炎芸術』152号 特集「軽やかな酒器」 阿部出版 2022 年)、近年の展覧会企画に「Emerging Artist from Kenya Dennis Muraguri Woodcut prints / Patti Endo Drawings」(裾野アートハウス/ The Gallery Mishima、2018 年)、「竹谷出 破光野草図」「城蛍 淡く目映く」(いずれもGallery Camellia、2020年)、講演に「日本美術とユーラシア大陸 -作品から読み取る、その交流の歴史」(在アルジェリア日本大使館、2020年)、監修に「痛風美術館」(持田製薬株式会社 医療関係者向けサイト、2023年~)等がある。千葉商科大学・福井大学非常勤講師。

メールアドレス ymaiko2020@gmail.com

https://ymaiko20.jimdofree.com/