
図1 ポール・セザンヌ《ギュスターヴ・ジュフロワ》1895-96年

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オルセー美術館の所蔵作品。画面中央のジュフロワの白い胸元で、少し盛り上がった白い横長の楕円形の絵具の塊が、構図の中心点である。この白い絵具の塊を立体構造の中心として、ジュフロワの上半身が一体的にまとめられているように感じられる。さらに、この点を空間的中心として、ジュフロワと背後の本棚や手前の机の天板が全体的に関係付けられているように感受される。

図2 ポール・セザンヌ《デルフト花瓶のダリア》1873年

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オルセー美術館の所蔵作品。画面中央の黄色いダリアの花芯部分の黄色系の丸点が、構図の中心点である。この黄色系の丸点を立体構造の中心として、他のダリアの複数の花弁が一体的にまとめられているように感じられる。さらに、この点を空間的中心として、ダリアの花束全体やデルフトの花瓶が全体的に構成されているように感受される。
※2026年1月31日、国立西洋美術館の「オルセー美術館所蔵 印象派――室内をめぐる物語」展にて。

